- かっこう
- I
かっこう【割腔】多細胞動物の発生初期に, 卵割が進むにつれて胚の内部に生ずる腔所。 卵割腔。 分割腔。IIかっこう【恰好】※一※ (名)(1)外から見た形。 外見。 姿。
「変な~の帽子」「歩く~がおもしろい」「~を気にする」
(2)体裁(テイサイ)。 世間体。 みば。「~が悪い」「~のいいことを言う」
(3)(用言の連体形に付いて)状態。 ありさま。「会議は中断された~になっている」
※二※ (名・形動)ちょうどよいこと。 適当であること。 また, そのさま。 手頃。「~な値段」「オフィスに~な部屋」
※三※ (接尾)年齢が大体そのくらいであること, ちょうどその年齢くらいであることを示す。「四〇~の男」
〔「恰」はまさに・ちょうど, 「好」はよい意。 ちょうどよいというところから, 形・体裁の意に転じたもの。 「格好」は当て字〕~が付・く備えるべき一定の形式を整える。 見られるようになる。 うまくおさまる。~良・い(1)姿・形がよい。 特に, いかにも洗練されているように感じられるさまをほめていう語。 かっこういい。「格好いい車だ」
(2)人の行動について, いかにも潔いさま。 かっこういい。「かれは~・く生きている」
~悪・い体裁が悪い。 かっこ悪い。「あの洋服は~・い」「遅刻が続いて~・いな」
~を付・ける(1)格好がつくようにする。(2)人にいいところを見せる。 かっこつける。IIIかっこう【滑降】(1)すべりおりること。 主にスキーでいう。「直~」「急斜面を~する」
(2)「滑降競技」の略。IVかっこう【葛洪】(283-343頃) 中国, 東晋の道士。 字(アザナ)は稚川(チセン), 号は抱朴子(ホウボクシ)。 栄利を望まず, 神仙道を修行。 晩年は羅浮山(ラフザン)に入り, 錬丹と著述に専念。 著「抱朴子」「神仙伝」Vかっこう【角行】⇒ かくぎょう(角行)VIかっこう【郭公】カッコウ目カッコウ科の鳥。 全長35センチメートル内外で, 翼と尾が長い。 背面は灰色, 腹面は白で細い不規則な黒の横しまがある。 日本には夏鳥として渡来する。 開けた林や草原にすみ, カッコー, カッコーと鳴く。 自分で巣を作らず, ホオジロやモズなどの巣に産卵し, ひなはその巣の親に養われる。 閑古鳥(カンコドリ)。 呼子鳥(ヨブコドリ)。 合法鳥(ガツポウドリ)。 ﹝季﹞夏。〔平安時代以来, ホトトギスに「郭公」の字を当てることがある〕
Japanese explanatory dictionaries. 2013.